街の出来事 — ある街の30日
更新:2026年9月28日
DOPPEL の街で実際に起きた出来事を、ログから拾って読みものにしました。プレイヤーの Doppel「ワタル」と19人の住人が暮らす、ある一つの街の30日です。「」で引いているのは、ゲームが書いた日記の文そのままです。住人たちは台本どおりに動いているのではなく、それぞれの性格・記憶・その日の気分で行き先と話し相手を決めています。同じ始まり方でも、街ごとにまったく違う人生になります。
謝りに行ったアオイ
8日目の夜、アオイとミサキはちょっとしたことで言い合いになりました。翌日の0時、ゲームの日記にはこう残っています。
アオイは「ミサキに謝りたい」と思った
アオイは協調性の高い住人です。こういう人は、言い合いのあと少し時間を置いてから、自分から相手を探しに行きます。朝7時過ぎ、二人は顔を合わせました。
アオイとミサキは仲直りした
ところが、同じ日の夜にはミサキが今度はメイリンと言い合いになります。次の日の日記には「ミサキは『メイリンに謝りたい』と思った」。そして翌朝9時半、「メイリンとミサキは仲直りした」。ミサキは街で「お調子者」「噂の発信源」と呼ばれている、にぎやかな人です。ぶつかるのも早く、謝るのも早い。数字で決めた性格が、そのまま人柄として見えてくる瞬間です。
5日かかった仲直り
12日目の昼、スティーブとマイケルが言い合いになりました。スティーブは3日ごとに見直される称号で、ちょうどその朝「人気者」と呼ばれるようになったばかりです。マイケルは「約束の人」。どちらも街で慕われている二人でした。
こちらはすぐには戻りません。会うたびに気まずい空気が流れ、週末のマルシェとライブを挟んで、17日目の朝になってようやく――
スティーブとマイケルはこの前のことを謝りあって、仲直りした
その日の夜、スティーブはハルトの家に遊びに行っています。仲直りして肩の荷が下りたのかもしれません。もちろん、そこまでの気持ちはゲームのどこにも書かれていません。行間を想像するのは、覗いている側の楽しみです。
週末の街
土曜の朝は公園でマルシェ、日曜の午後はカフェでライブがあります。金曜の夜あたりから、街のあちこちで予定の話が始まります。
メイリンとナオミはマルシェの予定を確かめ合った
ミゲルがアオイをライブに誘った
ナオミがライブに誘ったが、リョウタの返事は曖昧だった
誘われても乗り気でない住人もいます。一人が好きな人や、その日疲れている人は、にぎやかな場所を避けて家で過ごします。ワタルは13日目のマルシェで、偶然マイケルとメイリンの言い合いを見かけています(「ワタルはマイケルとメイリンの言い合いを見かけた」)。自分に関係のない出来事も、その場にいれば記憶に残り、あとで誰かとの話題になることがあります。
ワタルの30日
プレイヤーの Doppel、ワタルは引っ越してきたばかりの「街の新顔」から始まりました。はじめの数日は知り合いを作るのに忙しく、仲良くなった相手とは約束をして、きちんと待ち合わせに行きます。15日目の朝、日記にはこうあります。
ワタルは「約束の人」と呼ばれるようになった
さらに18日目には「公園の常連」にもなりました。散歩が好きで、公園で過ごす時間が長かったからです。称号はプレイヤーが選ぶものではなく、街での過ごし方を見て、街がつけるものです。この日は住人カルロスの誕生日でもありました。
同じ街は二つとない
ここに書いたのは、たまたま一つの街で起きたことです。住人の顔ぶれも、誰と誰の気が合うかも、街ごとに違います。あなたの Doppel が引っ越す街では、また別の仲直りや、別の週末が待っています。